死花
しか
名詞
標準
文例 · 用例
死花道のうへにかざしたつくり桜の間から、涙ぐむだカンテラが数しれずかヾやいてゐた。
— 見知らぬ世界 『桜さく島』 青空文庫
彼は親分に向って、彼の体力、智慧、才覚、根気、度胸、其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒を責め最早六十にもなって余生幾何もない其身、改心して死花を咲かせろと勧めた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
乃木将軍夫妻程|死花が咲いた人々は近来絶無と云ってよい。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
国家の為に、潔よく命を投げ出せば、それだけ死花を咲かせることになるんだぞ。
— 岸田國士 『動員挿話(二幕)』 青空文庫
国家の大事に、潔よく命を投げ出せば、それだけ、死花を咲かせることになるんだ。
— 岸田國士 『動員挿話[第一稿]』 青空文庫
さうして、伝蔵が、死花を咲かせるなどと言ひだしたのは、波子の嫁入り話と前後してゐた。
— 坂口安吾 『波子』 青空文庫
五十をいくつも越してゐない年であるから、まだ、死花には早やすぎる。
— 坂口安吾 『波子』 青空文庫
死花を咲かせるとは、どういふことだらう。
— 坂口安吾 『波子』 青空文庫