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狸汁

たぬきじる異読 タヌキじる
名詞多音語
1
標準
tanuki soup
文例 · 用例
もともとこの狸は、何の罪とがも無く、山でのんびり遊んでゐたのを、爺さんに捕へられ、さうして狸汁にされるといふ絶望的な運命に到達し、それでも何とかして一條の血路を切りひらきたく、もがき苦しみ、窮餘の策として婆さんを欺き、九死に一生を得たのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
狸は爺さんに捕へられ、もう少しのところで狸汁にされるところであつたが、あの兎の少女にひとめまた逢ひたくて、大いにあがいて、やつと逃れて山へ歸り、ぶつぶつ何か言ひながら、うろうろ兎を搜し歩き、やつと見つけて、「よろこんでくれ!
太宰治 お伽草紙 青空文庫
さうと知つてゐたら、おれは、狸汁にでも何にでも、なつてやつたのに。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
まさか、おれをこれから爺さんのところに連れて行つて、狸汁にするわけぢやあるまいな。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
狸汁にするなんて言ひやがるから、いやだよ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
やつと狸汁から逃れたかと思ふと、こんどは、わけのわからねえボウボウ山とかいふのに足を踏み込んだのが、運のつきだ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
おれは狸汁にされるのがいやだつたから、それで婆さんをやつつけたんだ。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
狸汁の運命から逃れて、やれ嬉しやと思ふ間もなく、ボウボウ山で意味も無い大火傷をして九死に一生を得、這ふやうにしてどうやらわが巣にたどりつき、口をゆがめて呻吟してゐると、こんどはその大火傷に唐辛子をべたべた塗られ、苦痛のあまり失神し、さて、それからいよいよ泥舟に乘せられ、河口湖底に沈むのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
作例 · 標準
昔話に出てくる狸汁は、実は肉ではなくコンニャクを使っているという説もある。
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狸汁って本当に狸の肉を食べるの? どんな味がするんだろう」
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猟師の家で振る舞われた狸汁は、独特の野生の香りがした。
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