円満具足
えんまんぐそく
名詞動詞-サ変
標準
(things) being complete, tranquil, and in harmony
文例 · 用例
しかし自分が電車で巡り合った老子の虚無は円満具足を意味する虚無であって、空っぽの虚無とは全く別物であった。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
何一つレコードを持たないような円満具足の理想国はどこかにないものかと考えることもある。
— 寺田寅彦 『記録狂時代』 青空文庫
その渦まく煙りのなかに浮き出している円満具足のおん顔容は、やはり玉藻の笑顔であった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
のみならず、彼の考えでは、太陽が永久に消燼してしまうということは円満具足の神の本性に矛盾すると思われるのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
が、円満具足したゲエテの僕等を行動に駆りやらないことに満腔の不平を洩らしてゐる。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
凡て球形のものには、円満具足の美があって、長い観賞に堪える。
— 豊島与志雄著 『球体派』 青空文庫
」「円満具足の相好とは行きませんかな。
— 芥川龍之介 『黒衣聖母』 青空文庫
此両位の神に発生した呪言が、円満具足し、其存続が保障せられ、更に発言者の権威以外に、外在の威霊が飛来すると言ふ様に展開して行つた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
作例 · 標準
彼の人生は、まさに円満具足と言えるほど満ち足りていた。
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禅寺の庭は、円満具足の境地を表現しているようだった。
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新しい住まいは、私の理想とする円満具足の環境に近かった。
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