跳ね踊る
はねおどる
動詞
標準
文例 · 用例
ときどきは風のままに散る方向は変っても、噴きのぼるときには、風を突きぬけた気力の若若しい緊張がある上に、頂きで跳ね踊る姿のみな違うその面白さ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
鯨の骨のはいった毛のない翼で、私たちの周囲を跳ね踊る。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
どこまでも、おれは文学をやる、ほかのことはどうでもいい、日光と酒の香に酔いながら、律義者の渋面と嘲罵をよそに、ぶどう酒桶の中で跳ね踊るぶどう作りのように……。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
多數の群は樂みて此一團を取り圍み、更に其中すぐれたる歌謠者、絃を彈じつつ、吟じ、而して其歌の初まる時に、輕妙の 605二人の業師、群衆のもなかにありて跳ね踊る。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
そして短い蛮刀を吊り、ずらりと輪になったり、輪を崩したり、尻を振って跳ね踊るのだった。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
さらに遠いなぎさの岩石のあいだでは、しかし波がはねおどるやぎになって、とびまわっていた。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
いなだの鰡だのが水際まで来て跳ね躍る様が小さな彼の眼に白金のような光を与えた。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
その途端虫の鳴く声はふつつりと絶えて、さつと射し入る電燈の明り先に、慌てふためいて跳ね躍る虫の五つ六つ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫