盗み心
ぬすみごころ
名詞
標準
文例 · 用例
然し、正枝の室の立派な人形のことなんか全然思ってもみなかったし、まして盗み心なんか起しもしなかった。
— 豊島与志雄 『椿の花の赤』 青空文庫
その盗み心は人は誰れも知らないから少しも飾らない心になる。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
盗み心のある鼠にこの銀をひかれて一年間ただ遊ばせた利子は母家から返済していただかねばなりません。
— ――『鼠の文づかい』より―― 『屋根裏の犯人』 青空文庫
そして云うには、人間の本能のうちには、盗み心だの、残忍性だの、あらゆる悪魔的なものも、当人が自覚するとしないとに関わらず潜んでいるが、その反対なもの、善真なもの、たとえば絵心のごときでも、実は誰にでも必ずある筈のものなのだ。
— 吉川英治 『人間山水図巻』 青空文庫
盗人を追うよりも、盗み心を起さぬよう、和気を尊んで窮民には施しをせい。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫