刺し貫く
さしつらぬく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to pierce
文例 · 用例
反歌しゆうしゆうと花火ふき出る竹の筒|幼らすでに勢ひそめにし青銭青銭は穴あき銭よ、字のおもて寛永通宝、裏に波文久永宝、よく数へよく刺し貫くと、手もすまにそろへて締むと、幼な児や息づかし我、青太藺綯ひし小縄の、撚りつよきその緒くくりて、夜々をなげきし。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
あなたの大事な岡さんがこんなにおそくまで働いてくださったのに……さあ岡さんどうぞこの椅子に(といって自分は立ち上がった)……わたしが行って来るわ、愛さんも働いてさぞ疲れたろうから……よござんす、よござんすったら愛さん……」 自分のあとを追おうとする愛子を刺し貫くほど睨めつけておいて葉子は部屋を出た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
これは故意にそうなされたもので、この鋲の頭に小さい穴があいていますが、この鋲を拇指の腹でグッと麻雀台に刺しこむと鋲の頭の肉が薄いために針が逆につきぬけて拇指をプスッと刺し貫く筈です。
— 海野十三 『麻雀殺人事件』 青空文庫
すなわち、瞬間に血行を止めた即死の原因は、それで判るにしても、だいたい頭の円い乳棒のようなもので、皮膚を刺し貫く――というような、神業めいた兇器が、はたして現実あり得るものだろうか。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
おまけに不在証明はないのだし、六尺豊かなあの男なら、幡江の咽喉を下から刺し貫く事も出来るだろう」「いや、そうされるのは、多分法水さんの方でしょうよ。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
」 と、声をかけたが、「いい型だなあ、御見物衆が、おいでにならねえのが残念だ」 が、二人の弟子を前に並べた門倉平馬の、覆面のあいだから洩れる眼光は、刺し貫くようだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
仕事場にあっても、家庭にあっても、教会にあっても、絶えず心がいらいらする、レフュージを芸術に求むれば胸を刺し貫くようなことが何の痛ましげも、なだめるような調子もなく、むしろそれを喜ぶように書いてある。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
肌を刺し貫くような冷たい風が吹き、樹木は情なさそうな泣き面をして一方へばかり身をねじ曲げている。
— ТАЛАНТ 『天才』 青空文庫
作例 · 標準
剣が敵の盾を刺し貫き、深く突き刺さった。
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視線が彼女の心を刺し貫くように感じられた。
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その言葉は私の胸を刺し貫き、深い傷を残した。
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