迷乱
めいらん
名詞
標準
bewilderment
文例 · 用例
故に恋愛が人を盲目にし、人を癡愚にし、人を燥狂にし、人を迷乱さすればこそ、古今の名作あるなれ、而して古今の名作は爰を以て造化自然の神に貫ぬくを得て、名作たるを得る所以なり。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
彼は実にこの昏迷乱擾せる一根の悪障を抉去りて、猛火に燬かんことを冀へり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
迸しる血の色を見て、清い心の迷乱を引き起さないものはあるまいと感ずるからである。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
アンニユイに罹ると、彼は論理の迷乱を引き起すものと信じてゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
若し適切な言葉で言現はすならば、私の生活はあつちこつちへ偏倚し、迷乱しつゝも、いつも私自身の中庸に落着いてゐるのかも知れなかつた。
— 徳田秋聲 『余震の一夜』 青空文庫
従ってその脳髄は、脳髄ソレ自身によって作り出された現代の人類文化の中心を、次第次第にノンセンス化させ、各方面に亘って末梢神経化させ、頽廃させ、堕落させ、迷乱化させ、悶絶化させつつ、何喰わぬ顔をして頭蓋骨の空洞の中にトグロを巻いているという、悪魔中の悪魔ソレ自身が脳髄ソレ自身になって来るという一事だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
アンニュイに罹ると、彼は論理の迷乱を引き起すものと信じていた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
ただ混雑と迷乱とを形容するに適した声と云うのみで、ほかには何の役にも立たない声である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
作例 · 標準
突然の出来事に、彼は一時的な迷乱状態に陥った。
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複雑な指示に、参加者たちは皆、迷乱の色を浮かべていた。
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「どうしてこんなことになったんだ?」と、彼は迷乱しながら呟いた。
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