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然りとて

さりとて
接続詞頻度ランク #34789 · 青空 10
1
標準
(and) yet
文例 · 用例
――和田さんがまだ學校がよひをして、本郷彌生町の、ある下宿に居た時、初夏の夕、不忍の蓮も思はず、然りとて數寄屋町の婀娜も思はず、下階の部屋の小窓に頬杖をついて居ると、目の前の庭で、牡鷄がけたゝましく、鳴きながら、羽を煽つて、ばた/\と二三尺飛上る。
泉鏡太郎 間引菜 青空文庫
一先づ歸られては如何にといふに、皆然りとて歸國し、六人のみ止まりたり。
大町桂月 宗吾靈堂 青空文庫
木曾は愈々勢ひに乘りて、明日にも都に押寄せんず風評、平家の人々は今は居ながら生ける心地もなく、然りとて敵に向つて死する力もなし。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
治承五年の春を迎ふれば、世愈勢ひに乘りて、明日にも都に押寄せんず風評、平家の人々は今は居ながら生ける心地もなく、然りとて敵に向つて死する力もなし。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
然りとて理を談ずるを聞くことだに能はざる世の昧者に、成心あらせじと願ひて、唯實を記したるのみを見て悟れといはむは、おそらくは難題ならむ。
森鴎外 柵草紙の山房論文 青空文庫
」 あまりの事の激しさに、流石に先生も殘念に思つたが、然りとていくら考へてみても、一流として許せるのは小説家では久保田万太郎氏、美術評論家では澤木梢氏を數へるばかりで、遙に下つたお次には先生自身位なものであるから、聲を高くして反對する勇氣は無かつた。
先生の忠告 貝殼追放 青空文庫
その空をみながら、また街の中をみながら、歩いてゆく私はもはや此の世のことを考へず、さりとて死んでいつたもののことも考へてはゐないのです。
中原中也 死別の翌日 青空文庫
会話が、少しもわからず、さりとて、あの画面の隅にちょいちょい出没する文章を一々読みとる事も至難である。
太宰治 弱者の糧 青空文庫
作例 · 標準
彼は一生懸命に働いた。然りとて、成功は約束されていない。
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その計画は完璧に見えた。然りとて、予期せぬ問題が発生した。
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「そうか、君も行くのか。然りとて、私はここに残るよ」と老人は言った。
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然りとて(さりとて) — 幻辞.com