横走り
よこばしり
名詞
標準
文例 · 用例
およそこのようにその物から立昇り横走り遊離し、有るのか無いのか見えるような、見えないようなものをも名付けて気という。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
風はそそくさと横走りして、末廣に街を西へ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
御免安兵衛は、この二つの人影へ、焼けつくような視線をすえて、陶山流でいう忍びの歩行稲妻踏み、すなわち、路の端から端へと横走りながら、しばしとまってまた斜めに切り進んで行く。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
「いかがでござんす山影氏、これでは手も足も出ますまいがな※」円明流の横走り 伊集院の姦計に引っかけられ、包囲を受けた山影宗三郎、いわゆる進退きわまって、縮むようにしばらく佇んだが、「蝮酒屋が焼き討ちされ、浜路殿にもお仙にも、捕らえられたとあってみれば、もうどうにも仕方がない。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
依然横走りに走って行く。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
そのかげを赤い小蟹が、横走りに駈けたり、鋏で草を摘んで食べている。
— 長谷川時雨 『朱絃舎浜子』 青空文庫