悩即
悩即
名詞
標準
文例 · 用例
仏教の言葉で、「煩悩即菩提」(迷いや欲の本性は取りも直さず悟りのもと)と言ったり、「凡聖|不二」(愚かしい心と霊知の心と根は一つ)と言うのは、この事を指しているのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
)を読んだ、山に入つても、雲のかなたにも浮世があるといふ意味の短歌を読んだこともある、こゝも山里塵多しと語句も覚えてゐる、田の草をとればそのまゝ肥料かな――煩悩即菩提、生死去来真実人、さてもおもろい人生人生。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
花はうつくしい、踊り子はうつくしい、あゝいふものを観てゐると煩悩即菩提を感じる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
煩悩、煩悩、煩悩即菩提、菩提もなくなれ。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
煩悩即本能、本性発揚統制、自律的に、社会国家的に生活、生活の展開人間、人間の価値、人生の意義 一月八日 雪時雨。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
聞く煩悩即菩提、六塵即浄土と、呉家祖先の冥福、末代正等正覚の結縁まことに涯あるべからず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
生死即涅槃と云い、煩悩即菩提と云うは、悉く己が身の仏性を観ずると云う意じゃ。
— 芥川龍之介 『道祖問答』 青空文庫
煩悩即菩提の所業である。
— 豊島与志雄 『「沈黙」の話』 青空文庫