祿盗人
ろくぬすびと
名詞
標準
文例 · 用例
「何んのそれしき、祖先の手柄というだけで、何百年無駄飯を食う祿盗人の三百人や五百人、祿に離れたところで、差当りの生計に困る筈もなく、働きさえすれば、万に一つも食いはぐれのある筈は無い。
— 大名の倅 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
八円じゃ高くない、禄盗人とはいわれない、まことにりっぱな八円様だ」 女はたまらず顧みて、小腰を屈め、片手をあげてソト巡査を拝みぬ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
星城子君我儘不出勤、自から称して禄盗人といふ、いつしよにぶらぶら歩いて到津遊園鑑賞。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
こんな時に一命を捨てなければ、我々は先祖以来、禄盗人であったということになるではないか」 そういって、大きな目を刮いて、一座を睨め回した。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
あなた方は禄盗人だ!
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
さればこそ、武士はもとより、町人百姓まで、犬侍の禄盗人のと悪口を申して居るようでございます。
— 芥川龍之介 『或日の大石内蔵助』 青空文庫