胆相
たんしょう
名詞
標準
文例 · 用例
このような科学者と芸術家とが相会うて肝胆相照らすべき機会があったら、二人はおそらく会心の握手をかわすに躊躇しないであろう。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
打たずんば交りをなさずと云って、瞋拳毒手の殴り合までやってから真の朋友になるのもあるが、一見して交を結んで肝胆相照らすのもある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それが第一義の翻訳で第一義の解釈だ」「肝胆相照らすと云うのは御互に第一義が活動するからだろう」「まずそんなものに違ない」「君に肝胆相照らす場合があるかい」 甲野さんは黙然として、船の底を見詰めた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「ハハハハ僕は保津川と肝胆相照らした訳だ。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
――第一義において活動せざるものは肝胆相照らすを得ずと。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
哲学者は二十世紀の会話を評して肝胆相曇らす戦争と云った。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「なにつき合わなくっても始終無線電信で肝胆相照らしていたもんだ」と無茶苦茶を云うので、東風先生あきれて黙ってしまった。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
のみならず、斯くの如き手紙を平気で書き、又平気で読むといふ彼我二人の間は、真に同心一体、肝胆相照すといふ趣きの交情でなくてはならぬ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫