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薄紫色

うすむらさきいろ
名詞
1
標準
orchid
文例 · 用例
青みかかった雲は、東方からさしてくる赤い日の出に、薄紫色に染めぬかれて、ゆるやかに動いていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
表紙を見ると、薄紫色の絹地に白い紙が貼られ、それに『日本名婦伝』と書かれている。
中島敦 狼疾記 青空文庫
あたりが薄紫色に沈んでしまうと、多鶴子と離れている時間がひしひしと迫って来て、豹一の心を滅入らせた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
夜の色がだんだんに薄紫色に薄らいで行き、やがて東の空が橙色に燃え出すと多鶴子と別々にすごした悩ましい時間ももはやどこかへ消え去ってしまった想いで、じたばたと立ち騒ぐ心も諦めのなかに沈んでしまった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
高原地帯の原始林は既に、黝んだ薄紫色の新芽に装われていたが、野宿をするには、未だ寒かった。
佐左木俊郎 熊の出る開墾地 青空文庫
「眩しいわ」 紀久子は馬車の上に薄紫色のパラソルを開いた。
佐左木俊郎 恐怖城 青空文庫
遠く左の方には薄紫色の犬崎が、私達の通って来た海岸へ続くのであろう、この大きな内海を抱きこむようにして、漂渺たる汀を長々と横えている。
大阪圭吉 死の快走船 青空文庫
ガラス管の中に、清澄な液を口のところまで充たしており、その中に灰色とも薄紫色ともつかない妙な色の、どろっとしたものが漬かっていた。
海野十三 生きている腸 青空文庫
作例 · 標準
例句