度目
どめ
接尾辞頻度ランク #4688 · 青空 2878 例
標準
nth time
文例 · 用例
日比谷公会堂での三度目の辱かしめられた演奏会がおわった夜、馬場は銀座のある名高いビヤホオルの奥隅の鉢の木の蔭に、シゲティの赤い大きな禿頭を見つけた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
生れて家を出て行くのがこれで二度目だつた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
一度目はまだ好い所へゆくつて気もあつたから元気だつたが、今度はもう目的地が一通りや二通り分つてゐるためでもあつて、やたらに家のことが後から後から頭に出て来た。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
二度目に罹った時は中学校を出て高等学校に移った明けの春であった。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
「酒だといふに※」郭光はこの二度目の呼び声にハツと気がつき謝源のグツと差し出した大杯に少しく酒を注いだ。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
主要動が始まってびっくりしてから数秒後に一時振動が衰え、この分では大した事もないと思う頃にもう一度急激な、最初にも増した烈しい波が来て、二度目にびっくりさせられたが、それからは次第に減衰して長週期の波ばかりになった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
しかし二度目の最大動が来たときは一人残らず出てしまって場内はがらんとしてしまった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
「そして只今、この大地は、四度目に来た冷い時期の、そのまた中に幾たてもこまかく冷温のきざみのある、ちょうどその二つ目の寒さの峠を下り降った根方の陽気の続いている時期にあるのでございます」 まめ桜はひと年の五月に一度咲き、同じその頃、三光鳥はこの裾野の麓へ来て鳴く。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫