義理の姉
ぎりのあね
名詞
標準
one's sister-in-law
文例 · 用例
「お袖のためには義理の姉、お岩の讐じゃ、覚悟せよ」「なにを」 伊右衛門は与茂七を斬り伏せようとした。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
与五郎 共々にお越し下さらば、それがしに取っても義理の姉上、決して疎略には存じ申さぬ。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
死んだ親父の志を繼ぐために三千兩の金を拵へることを考へ、義理の姉のお島を無理に引入れて、黒雲五人男の芝居を書いたのさ」「お島といふと、あの八人藝の」「榮屋の山之助といふのは、實は女で、八人藝のお島が姿を變へたのだよ。
— 群盗 『錢形平次捕物控』 青空文庫
それで間違ひあるまい」「へエ、恐ろしいことですね、あんな綺麗な若造が――」「義理の姉のお島が手傳つたといつても先づ皆吉一人の仕事だ。
— 群盗 『錢形平次捕物控』 青空文庫
――僕は然し、洞穴の入口で黄色い粉を拾った時、それが夜光剤だと知って大体の見当がついたんだ」「でもよく母さん殺されなかったわね」「如何に悪人でも、義理の姉を手にかける事は出来ないさ、あの洞穴の中で飢死させてから、底無し沼へ沈める積だったのだろう。
— 山本周五郎 『殺生谷の鬼火』 青空文庫
あの人はあんたにとって親身じゃなくて、義理の姉さんというだけじゃありませんか?
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
お千絵様とお綱さんとは、義理の姉妹には違いないが、妹のほうが乱心になって、弦之丞様との恋が失せてゆくものとすれば、お綱さんがそれに代ったって、ちっとも、悪い話じゃねえ。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
常木鴻山も、今はつつんでいた仔細を話して、お千絵に義理の姉をひきあわせる時機であろうと考えて、唇をうごかしかけたが、「いいえ!
— 鳴門の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫