粗々
あらあら
副詞頻度ランク #41149 · 青空 19 例
標準
roughly
文例 · 用例
お組がその儀は心得た、という顔で、(後で閉めたんでございますがね、三輪ちゃん、お才はんが粗々かしく、はあ、) と私達を見て莞爾しながら、(駆出して行きなすった、直き後でございますよ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
その黒い黄の交った粗々しい毛並には雨霧が降っかかり、内側の白い皮までがすべすべと冷えきって何か無気味な、その納壺の奥には網が網臭く積まれ、土間には赤子を負った赤い髪の目の大きな女の子が、ただむっつりと時化波の荒海を眺めている。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
栗の木はいつしかガツシリした姿勢と粗々しい木肌とを持つた立派な一本立の木になつた。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
一体庭樹といふものの多くが、人間の好みに適応するやうに囚へられ、撓められ、造り替へられてゐるのに比べて、雑木はその持味の素朴さ、粗々しさ、とげとげしさの感じが失はれてゐないだけに、それにとり囲まれてゐると、どうかすると人をして山林の中に棲遅してゐるやうな幻想を抱かしめるものだ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
従って十五六にして「粗々技能有」と伝えられている位、師に対抗出来た小次郎は立派な達人であったらしい。
— 直木三十五 『巌流島』 青空文庫
顔の輪郭は、人の不幸を同情なしに見ることに馴れている人たちのそれのように、硬くて粗々しかった。
— FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS 『フランケンシュタイン』 青空文庫
因ニ云フ、確乎タル証拠ナシト雖モ、旧来ヨリ言伝ヒ聞伝ヒヲ参考スルニ、山野等ノ名称粗々縁故アルモノヽ如クナレバ、記シテ後来ノ識者ニ俟ツノミ。
— 木暮理太郎 『尾瀬の昔と今』 青空文庫
こんな粗々しい仕方で嘘と顔を突き合わせたのは生まれてはじめてであった。
— ЖИТЕЙСКАЯ МЕЛОЧЬ 『小波瀾』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日粗々について考えている。
粗々という言葉は日本語で重要だ。
彼は粗々の意味を理解している。
この文には粗々が含まれている。