一枚落ち
いちまいおち
名詞
標準
playing with a handicap of one rook or bishop
文例 · 用例
「それも夢だけのことでございましたら、わたくしもそれほどには気にかけないのでございますが、実はけさになってみますと、枕もとに魚の鱗のようなものが一枚落ちていましたので……。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
最初その車に積んだら、大八にざっと四五十台とも覚えましたのが、地震が鎮まりますと忽然で、盆踊りのあとじゃござりませんから、鼻紙一枚落ちちゃいず、お祭のあとでござりませんから、竹の皮|一片見えなくなってしまったでござりますわ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
手巾が一枚落ちていても悚然とする、と皆が言う処だよ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
でも、とにかく洋館などは、過去の大地震に煉瓦一枚落ちなかったほどに、堂々として、内部の装飾も家具もこの頃の文化住宅の薄っぺらな、吹けば飛ぶような安手なものとは違って、荘重典雅を極めている。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
と、彼女の寝てゐた所には、昨夕彼が貰つたやうな、領巾がもう一枚落ちてゐた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
けれどもしまひには、とう/\待ちくたびれて、そつと便所の戸を開けて見ますと、小僧の姿は消えて、中には大般若のお守札が一枚落ちてゐました。
— 宮原晃一郎 『豆小僧の冒険』 青空文庫
電車が通わぬので自転車でかけつけさせたが、これは案外にも少々壁が損じたばかりで、瓦一枚落ちておらぬそうだ。
— 喜田貞吉 『震災日誌』 青空文庫
「そいつは災難だったね、何が一体飛込んで来たんだ」「銭だよ」「えッ」「ちょっと見は、棒で突いたようだが、後で見ると、縁の下に、肉の厚い永楽銭が一枚落ちていたんだ。
— 永楽銭の謎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4