幻辞.com

稗益

はいえき
名詞
1
標準
文例 · 用例
だがしかし、それは、或る学問の系統的進歩に何等稗益するものではない。
平林初之輔 文学の本質について(一) 青空文庫
これはいわゆる童蒙のためにもなろうが、原文の妙を解し得る人々のためにも、一種の新刺戟となって、すこぶる興味あり、かつ稗益する所多い作品である。
上田敏 『新訳源氏物語』初版の序 青空文庫
科学者の随筆は何所かに術語が混つてどつしりした重味がつくし、文献家の漫筆は御手の物の博引旁証で読者に予期しない稗益を与へる。
桑木厳翼 『全輯百間隨筆』内容見本「推薦文」 青空文庫
本調査は各種企業形態の社会的、心理的乃至経済的機能の研究上欠くべからざる根本資料であって、我邦新聞界に稗益する所、蓋し少なからざるべしと信ずる。
戸坂潤 読書法 青空文庫
猶此中にある書名につき、これを隋唐志に考へ其の存佚を覈にし、漢書藝文志考證若しくは隋書經籍志考證と同樣の書を作る人があつたら其學術に稗益することは決して鮮少でないと思ふのである。
狩野直喜 日本國見在書目録に就いて 青空文庫