本条
ほんじょう
名詞
標準
文例 · 用例
欧州大戦後、軍事および一般文明の大飛躍は国家の併合を待つの余裕をあたえず、しかも力の急速なる拡大を生存の根本条件とする結果、国家主義の時代から国家連合の時代への進展を見、今日世界は大体四個の大集団となりつつある事は世人の常識となった。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
」 本条純八はやや得意気に、旧い朋友の筒井松太郎へ、斯う改めて訊いて見た。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
まずまず座敷へお這入りなされて暫くご安臥なさりませ」 純八は老僕に手伝わせ、急いで褥を設けると、老僧を中へ舁き入れたが、是ぞ本条純八をして、数奇の運命へ陥らしむる、最初の恐ろしい緒なのであった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
「何んと本条殿、あのご老僧は、貴殿のご縁辺ででもござるかな?
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
本条純八は、是迄の貧しい生活を捨てて、栄誉栄華に日を送る事を、何より先に心掛けた。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
昨日の繁栄は今日の没落、本条純八は暫くの間は夢|現の境に彷徨したが、此の著しい変転は却って彼には良薬となり、俄然精神が一変し、現世の悦楽を求むる代りに、虚無融通の神仙道に、憧憬の心を運ぶようになった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
深山と名を呼ぶ其乙女と、本条純八とは一月経たぬ中に、切っても切れない由縁の糸を、結び合わした身の上となった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
どうやらお気の毒にも本条殿は復も妖怪に憑かれたらしい」 で、千斎は其時以来ピタリと足踏みをしなくなった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫