霊舟
れいふね
名詞
標準
文例 · 用例
両国橋の脇から舟に乗っていったが、明日は回向院の川施餓鬼があるそうで、たて川筋はどこでも精霊舟を作るのに賑わっていた。
— 山本周五郎 『柳橋物語』 青空文庫
眠流しの最初の趣意が、魂送りや聖霊舟のそれと、本来同じであった一つの証拠ではないかと私は思っているが、これだけではまだ多くの人の同意は得難いであろう。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
しかも他の地方の数多くの精霊舟の中には、人物を主とし食物に重きをおき、白昼全く火を用いぬものも決して稀でない。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
家々の祖霊が海から還ってくるという記憶はよほど幽かになっているけれども、いわゆる精霊舟の風習は、やまとの方でもなお弘く保存せられ、ただそれが行き着く処、またはその方角道筋に関して、今は甚だしく不精確になっているばかりである。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫