軽風
けいふう
名詞
標準
light breeze
文例 · 用例
「中島を見ろ、四十五まであの男は木刀一本と褌一筋の足軽風情だったのを、函館にいる時分何に発心したか、島松にやってきて水田にかかったんだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
どの部門から追及しても、結局は、津軽の現在生きてゐる姿を、そのまま読者に伝へる事が出来たならば、昭和の津軽風土記として、まづまあ、及第ではなからうかと私は思つてゐるのだが、ああ、それが、うまくゆくといいけれど。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
さて、古聖人の獲麟を気取るわけでもないけれど、聖戦下の新津軽風土記も、作者のこの獲友の告白を以て、ひとまづペンをとどめて大過ないかと思はれる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
――(その一節……)……蹇としてひとり立ちて西また東すあゝ遇ふべくして従ふべからずたちまち飄然として長く往き冷々たる軽風にのる―― ――と、などと。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
この「軽風2」というのは、1が light air, 2が light breeze の2である。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
私の慾しいものは、宝石よりも館よりも、唯一ふき、そよそよと新鮮に、瑞々しく、曠野の果から吹いて来る朝の軽風である。
— 宮本百合子 『餌』 青空文庫
千々岩は分明に叔母が心の逕路をたどりて、これよりおりおり足を運びては、たださりげなく微雨軽風の両三点を放って、その顧慮をゆるめ、その萌芽をつちかいつつ、局面の近くに発展せん時を待ちぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
忽然として、五、六人の足軽風の者が現われて、そのまま家へ追いかえされてしまう。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
窓から心地よい軽風が吹き込み、カーテンがふわりと揺れる。
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夏の午後、公園で軽風に吹かれながら読書を楽しんだ。
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水平線には、軽風を受けて進むヨットが見えた。
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