有り有り
ありあり
副詞-と副詞頻度ランク #25130 · 青空 0 例
標準
clearly
文例 · 用例
焔に薄紅く照らし出された其顔には、有り有りと抑へ切れぬ動揺が映つてゐた。
— 久米正雄 『父の死』 青空文庫
老僕額を蹙め、有り有り、大変が有りたりという。
— 福沢先生を憶う 『瘠我慢の説』 青空文庫
彼の行く手には、死の壁以外に何も無いのが、ありありと見える心地がしたからだ。
— 太宰治 『織田君の死』 青空文庫
その後|田舎へ帰ってからも、再び東京に出た後も、つい一度もやもりというものを見なかったが、駒込の下宿に移って後、夏も名残のある夜の雨にこの暗闇阪のやもりを見つけた時、十九の昔の一夜がありあり思い出された。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
忠義なハルメソンとその子が王の柩を船底に隠し、石ころをつめたにせの柩を上に飾って、フィヨルドの波をこぎ下る光景がありあり目に浮かんだ、そうしてこの音楽の律動が櫂の拍子を取って行くように思われた。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
二十余年の今日でもこの先生の顔をありあり思い出すことが出来てなつかしい。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
そこらの氷店へはいって休んだ時には、森の中にあふるる人影がちらついて、赤い灯や青い旗を吹く風も涼しく、妹婿がいつもの地味な浴衣をくつろげ姪にからかいながらラムネの玉を抜いていた姿がありあり浮ぶ。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
今久し振りにこの図を取出して見ていると三十年前の子規庵の光景がありありと思い出される。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日有り有りについて考えている。
有り有りという言葉は日本語で重要だ。
彼は有り有りの意味を理解している。
この文には有り有りが含まれている。