台上
だいじょう
名詞
標準
文例 · 用例
ダリヤの花にも似た片手、まっしろい片手、それがただ台上に載っているのだ。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
金沢裁判所新任検事代理村越欣弥氏は、実に三年前の馭者台上の金公なり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
アイスキュロスは、舞台上で同時に用い得る声の数が限られている事に依て、そこで止むなく、コオカサスに鎖ぐプロメトイスの沈黙を発明し得たのであります。
— 太宰治 『鬱屈禍』 青空文庫
それで仏教は迷信だとか、架空な事をいうとか非難されますが、叙述の舞台上の形そのままを信ずるのではありません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
直線運動としては囚徒や職工の行列、工作台上の滑走台、ジュアンヌの机の前の壁を走り上る数字の列等が著しいモチーフとして繰り返される。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
「絞首台上のユーモア」にはどこかに俳諧のにおいがないと言われない。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
俳優が舞台上で演じる駛走(舞台上の駆け足)のように、その脚は動くが終始一処に在る状態の凝る気で事に従っている人の状況と酷似している。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
楽器は向こうへ押しやって、「楚王台上夜琴声」と薫が歌い出したのを、姫君の上に描いていた美しい夢が現実のことになったように侍従は聞いて思っていた。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫