標木
ひょうぼく
名詞
標準
文例 · 用例
私は標木を読んで行く。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
私も時偶そこへ白鷹を飲みに行くが、そののれんを外にくぐり出ると、真向の路地の入口にわが友水守亀之助君経営の人文会出版部の標木が、闇にも白く浮出しているのが眼につくであろう。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
削った白い標木に、矢立ての墨をたっぷり含ませて、筆も折れよと書いたのである。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
小屋係りは、先導の測量隊が印した標木の前で足を停めた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
傍らには、「旧仙台藩伊達邦夷貸付地」と書いた標木が、草の海に浮んでいた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「これでございますが」と彼は標木の一面を指さした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
筆の穂を墨つぼにたっぷりひたして、幾らか毳ばだった標木の前に突き膝をした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
標木室の電燈を消す事を忘れてゐたやうな気がして、富岡はまた、のこのこ起き出して、廊下へ出て行つた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫