搗きたて
つきたて
名詞-の形容詞
標準
freshly pounded (rice cake)
文例 · 用例
されば夜に入っては梅の一鉢も冷かしてきて、福寿草の根じめに植えたるを択び、搗きたてのおすわりと共に床の間に飾り込み、今更におすわりの大なるを喜んで、今年のは去年のよりも一寸からあると北叟笑む時には、天下これより快なることはなく、心ひそかに来るべき年の福運を祝して有難てえやと軽く額をたたく。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
今、こうして瞼を閉じても、その搗きたてのお餅のようなふっくりとした太腿へ、真黒なガーターが、力強く喰込んでいるその美しさに、吾れ知らず鼓動が高まるのです。
— 蘭郁二郎 『足の裏』 青空文庫
あるとき、相川の青年二、三人づれにてこの岩窟へたずねて来たときに、搗きたての柔らかな餅が石の上に供えてあった。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
しかし先方の女中さんもこちらもそんなことを知らないからただ恐縮して、それならば搗きたてのお餅と取りかえて上げますといって、その餅を持ち帰りました。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
それは海月のような形をしているが、あんな透明なつめたいものでなく、搗きたてのお供餅のような濃厚なのが二つずつ重なったままで、ふわりふわりと次から次へ幾つともなく漂い来ります。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
この音につれて、前のベトベトした搗きたてのお供餅のようなのが、一重ねずつになって無数に連絡し、湖面のいずれからともなく漂泊として漂い来るのです。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「でんぶ」「でんぶ」「でんぶ」「でんぶ」 そうら、また白い搗きたての、べっとりしたお供餅のような一対ずつが、無数に現われ出して来たぞ。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
硬くて歯が立たないならいいが、搗きたての餅のように軟らか過ぎて歯が立たない。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
お正月に食べる搗きたての餅は、柔らかくて格別の味わいがある。
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村のお祭りでは、搗きたてのあんこ餅が無料で振る舞われた。
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おばあちゃんが丸めてくれた搗きたての餅を、醤油につけて頬張った。
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