騰波
騰波
名詞
標準
文例 · 用例
もうすこしすると「騰波鼓浪の節に入り、ここに至つて水の性消え即ち茶を煮べき」湯候なのである。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
口もとは騰波のうみの。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
その沸、魚目(一一)のごとく、すこし声あるを一沸となし、縁辺の涌泉蓮珠(一二)のごとくなるを二沸となし、騰波鼓浪(一三)を三沸となしている。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
一三 騰波鼓浪――波だち、波うつ。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
夜雨君の胸には永生きしますまい、私の記臆にはあり/\と殘てをる……筑波山と大寶沼(古の騰波の淡海)とは君が所有せらるゝ自然の全部であつて、此書を繙かるゝ諸賢は必ず此山水を御忘れのなきやうに願ひたい。
— 横瀬夜雨 『花守』 青空文庫
武蔵|南葛飾郡|綾瀬村大字小谷野字|土富耕地同 橘樹郡城郷村大字岸根字島ドブ常陸真壁郡中村大字林字|土深同 同 騰波ノ江村大字|筑波島字|土腐磐城双葉郡|幾世橋村大字|棚塩字ドブ谷地伊勢三重郡朝上村大字田口字ドブ 相模にも無数のドブという地名があるのみならず、普通名詞にもこの意味に用いられている。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫