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絵日傘

えひがさ
名詞
1
標準
decorated umbrella
文例 · 用例
そよりとも風のない日で、秋の暑さは大川の水にも残っているらしく、向う河岸から漕ぎもどして来る渡し船にも、白い扇や手拭が乗合のひたいにかざされて、女の児の絵日傘が紅い影を船端の波にゆらゆらと浮かべていた。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
絵日傘をさした田舎くさいドイツ人夫婦が恐ろしくおおぜいの子供をつれて谷を見おろしていた。
寺田寅彦 あひると猿 青空文庫
なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯も捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
太宰治 ア、秋 青空文庫
花の絵日傘をさして停車場へいそいだのである。
太宰治 狂言の神 青空文庫
春なれば街の少女が華やぎに、君も交りて美しう、恋の祈誓の初旅や笈摺すがた鈴ふりて、大野のみなみ、菜の花の黄金海透く筑紫みち列もあえかのいろどりに御詠歌流し麗うらと練りも続く日、軟かぜに絵日傘あぐる若菜摘、法師、馬上の騎士たちも照りつ乱れつ菅笠に蝶も縺るる暖かさ。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
所は三条大橋、前には東山、見るものは大津牛、柴車、花菖蒲、舞妓と絵日傘――京の景物はすべてここに集まった。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
これは中々の美人で、日本抔へ来るには勿体ない位な容色だが、何処で買つたものか、岐阜出来の絵日傘を得意に差してゐた。
夏目漱石 それから 青空文庫
そのまま眠ってしまうかというとそうではなく、しばらく静かにしておりますと、閉じた目の前に美しいさまざまな色彩が浮かぶ、昔見た美しいとじ糸のついた絵日傘が浮かぶ、いつか見た絵巻物が鮮やかに展開する。
――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納―― 画筆に生きる五十年 青空文庫
作例 · 標準
夏祭りの日、娘は鮮やかな絵日傘を差して歩いた。
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古い民家の縁側には、色褪せた絵日傘が立てかけてあった。
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彼女は、アンティークショップで見つけた絵日傘を部屋のインテリアにした。
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