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父宮

ちちみや
名詞
1
標準
文例 · 用例
農場の入口に、大きい石碑が立つてゐて、それには、昭和十年八月、朝香宮様の御成、同年九月、高松宮様の御成、同年十月、秩父宮様ならびに同妃宮様の御成、昭和十三年八月に秩父宮様ふたたび御成、といふ幾重もの光栄を謹んで記してゐるのである。
太宰治 津軽 青空文庫
これは父宮ではなかったが、やはり深い愛を小女王に持つ源氏であったから、心がときめいた。
若紫 源氏物語 青空文庫
「こちらへいらっしゃい」 と言ったので、父宮でなく源氏の君であることを知った女王は、さすがにうっかりとしたことを言ってしまったと思うふうで、乳母のそばへ寄って、「さあ行こう。
若紫 源氏物語 青空文庫
手をとらえると、父宮でもない男性の近づいてきたことが恐ろしくて、「私、眠いと言っているのに」 と言って手を引き入れようとするのについて源氏は御簾の中へはいって来た。
若紫 源氏物語 青空文庫
父宮に取りもどされる時の不体裁も考えてみる必要があると思ったが、その機会をはずすことはどうしても惜しいことであると考えて、翌朝は明け切らぬ間に出かけることにした。
若紫 源氏物語 青空文庫
女王は父宮がお迎えにおいでになったのだと、まだまったくさめない心では思っていた。
若紫 源氏物語 青空文庫
若紫は源氏が留守になったりした夕方などには尼君を恋しがって泣きもしたが、父宮を思い出すふうもなかった。
若紫 源氏物語 青空文庫
初めから稀々にしか見なかった父宮であったから、今は第二の父と思っている源氏にばかり馴染んでいった。
若紫 源氏物語 青空文庫