来政
らいせい
名詞
標準
文例 · 用例
元来政宗は又人に異った一気象が有った者で、茶の湯を学んでから、そこは如何に政宗でも時代の風には捲込まれて、千金もする茶碗を買った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
聞く大阪市民は由来政治の何物たるを解せざりしに、この事件ありてより、漸く政治思想を開発するに至れりとか、また以て妾らの公判が如何に市民の耳目を動かしたるかを知るに足るべし。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
政雄に同情を持っていた対手の運転手は政雄をカフェーへ伴れて往って饗応をしてくれたので、それがために遅くなって宿へ帰ったのは夜の十一時|比であったが、それ以来政雄は夜も出歩くようになった。
— 田中貢太郎 『女の怪異』 青空文庫
元来政治を行るに天子様を挿んで為やうといふは日本人の不心得で、昔日から時の政府に反対するものを直ぐ朝敵にして了うが、今でも忠君を自分達の専売にしたやうな気になつて無暗と反対者を不忠呼ばはりする者があるが悪い癖だ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
吾輩は昨年のはじめ旧『東京電報』紙上において「日本近世の憲法」を草し、もっていささか維新以来政府の立法的変遷を略叙せり、今や議会まさに開け民間人士の実地に運動せんとするに際し、この編を草してもって民間の政論的変遷を略叙す、また時機に応じて前説の不足を補わんと欲するの意なり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
元来政治の主義・針路を殊にするは、異宗旨の如きものにして、たとえば今、法華宗の僧侶が衆人に向いて、念仏を唱うるなかれというのみにて、あえて自家の題目を唱えよと勧むるには非ざるも、その念仏を禁ずるの際に、法華宗に教化せんとするの意味は十分に見るべきが如し。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
政治的天才 古来政治的天才とは民衆の意志を彼自身の意志とするもののように思われていた。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
アンネットは、将来政治界に活動しようとする或る青年を愛した。
— 宮本百合子 『アンネット』 青空文庫