提轄
ていかつ
名詞
標準
文例 · 用例
史進、家郷をすてて渭水へ奔り、魯提轄と街に会うこと 彼らの仲間うちでも“虎は平伏した餌食は食わぬ”という諺を知っている。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
「おおこれは、提轄(憲兵)さまで。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
或いはまた、なんぞそのお方のお噂でもご承知はありませんか」「うんにゃ……」と、提轄はヒゲ面を横に振ったが、ぎょろっと見つめて、「王師範は当所にはおられんが、しかし、あんたは、もしや史家村の史進じゃないのか」「えっ、どうしてご存知なんで」「なるほど、聞きしにまさる者だ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
また、お訊ねの王師範も知らんではない」「失礼ながらご尊名は」「経略府に勤務する提轄で、姓は魯、名は達」「魯提轄と仰っしゃるか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
では、おことばに甘えて、お供いたしましょう」「おやじ」と、魯提轄は、憲兵らしい顔をきかせて「――茶銭はおれにつけておけ」 二人は肩を並べて往来へ出た。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
こいつあ奇遇だ」 とつぜん、史進が人中で呟いたので、魯提轄はその大きな眼を連れの顔へもどして。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
坊っちゃんも、提轄さんも」「こらっ、見物人ども」と、魯達は、たちどころに憲兵づらを作って。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
空いてるか、二階の卓は」「オオこれは提轄(憲兵)さまで。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫