黙約
もくやく
名詞
標準
tacit agreement
文例 · 用例
そして音律がある以上には、自然に音楽の法則するところの、何等かの黙約的一致が無ければならない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
なぜなら詩の表現は、実にこの矛盾した反対の精神が、機微の黙約するところにかかっているから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
俳味は一種の黙約された詩趣であって、この詩的精神の本質なしには、決して俳句は成立しない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
――開拓使庁の堀大主典と彼との間に交わされている移住資金に対する例の黙約について、今こそそれを実行させねばならぬところに来ていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
で、吉次の計画は、極めて簡単な一投石で、その目的の波瀾を、中央に捲起すことができるものとして――平泉の館から黙約を得ていたのだった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
事実、最初のうちは四、五人に過ぎなかった若い群の会が、いつか三十人となり五十人となり、寄合には顔を見せなくても、(お前方がやるならば――) と、黙約の裡に、重きをなしていてくれる中年から老人格の土豪もすでに二、三はある。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
安土の奏者森蘭丸が、往年この坂本で戦死した森三左衛門の次男であるところから、ひそかに現在の美濃の領からこの坂本へ領地がえになりたい希望を抱いているし、すでに信長公からその黙約をうけているという沙汰すらある。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
果たして、家康が、北国五ヵ国をやるというような黙約を、かれにゆるしたか否かは、明らかでない。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
隣人同士の間には、道具を共有するという黙約がありました。
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ビジネスパートナーは、互いを暗黙のうちに信頼し、黙約のもとで事業を行っていました。
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チームメンバーの間には、忙しい時期には常にお互いを助け合うという黙約がありました。
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