雪の下
ゆきのした異読 ユキノシタ
名詞
標準
strawberry saxifrage (Saxifraga stolonifera)
文例 · 用例
前面には阜のような山が二つ、小隆起をしている、赤沢岳頂上の三角点も、大空を指さしている、谷は次第に高くなる、高くなると共に蹙まって来て、雪の蜿ねり方も、波のように烈しいが、嘉門次の語るところに依ると、雪の下は大小の石塊ばかりで、雪解けがしたら、却って歩きづらくて堪まらないということだ。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
雪の下からは蒼黯い偃松が、杉菜ほどに小さく見えて、黄花石楠花は、白花石楠花に交って、その間にちらほらしている、一団の霧が槍へ吹っ懸けて、白い烟をパッと立てるので、一時は姿を没したが、又穂先だけ鋭く突き出す。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
だが、こちらの山の傾斜面には、民屋もなにもなく、逃げる道は開かれていると思っていたのに、すぐそこに、六七軒の民屋が雪の下にかくれて控えていた。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
――遠いはてのない曠野を雪の下から、僅かに頭をのぞかした二本のレールが黒い線を引いて走っている。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
丘の家々は、石のように雪の下に埋れていた。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
倒れた兵士は、雪に蔽われ、暫らくするうちに、背嚢も、靴も、軍帽も、すべて雪の下にかくれて、彼等が横たわっている痕跡は、すっかり分らなくなってしまった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
雪の下からうまくとけて出て青い麦です。
— 宮沢賢治 『イーハトーボ農学校の春』 青空文庫
すると雪の下から、「いえいえ、ここにはありません。
— 新美南吉 『落とした一銭銅貨』 青空文庫
作例 · 標準
庭の石垣の隙間から、雪の下の葉が顔を出している。
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春になり、雪の下が地面を覆い始めた。
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この植物は、雪の下でも緑を保つ丈夫な葉を持つ。
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