鬚長
ひげなが
名詞
標準
文例 · 用例
の燕王に見ゆるや、鬚長じて臍を過ぎなば宝位に登らんという。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
また、邂逅に吐息なす心の熱の穂に出でゝ、囁声のそこはかと、鬚長頴の胸のうへ、覚めたる波の揺動や、うねりも貴におほどかに起きてまた伏す行末は沙たち迷ふ雲のはて。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
また、邂逅に吐息なす心の熱の穗に出でゝ、囁聲のそこはかと、鬚長頴の胸のうへ、覺めたる波の搖動や、うねりも貴におほどかに起きてまた伏す行末は沙たち迷ふ雲のはて。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
見れば、白鬚長き老翁、爐にあたり、自在にさがれる鐵瓶を隔てて老媼と相對す。
— 大町桂月 『杉田の一夜』 青空文庫
髯鬚長く垂れて、眼光人を射る。
— 大町桂月 『白河の關』 青空文庫
『今昔物語』に余五将軍平維茂の郎等太郎介のことを記して、 年五十余計の男の、大きに太りて、鬚長く、爛く怖ろしげなり。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
しかしてその郎等には、鬚長く怖ろしげなる蝦夷式偉丈夫をもって、「げに吉き兵かな」と思わしめたりしなり。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫