営生
えいせい
名詞
標準
文例 · 用例
均一は工科を卒業するとすぐ市の都市課に入り、三月も出勤しないうちに、第一乙で徴召され、兵営生活一年ばかりで、出征したのだったが、中学時代にも肋膜で、一年ばかり本家の別荘で静養したこともあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
彼は正直な職人であつたが、成績の好い上等兵として兵営生活から解放されて後、町の料理屋から、或は遊廓から時に附馬を引いて来たりした。
— 徳田秋聲 『或売笑婦の話』 青空文庫
」 伝平はそして、三ヵ月間の兵営生活を送って来たのであったが、彼はその三ヵ月の間に、馬に就いての知識をどっさりと仕入れて来た。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
それに、自分に兵営生活をしたことがないので、かなりに研究したつもりであるが、テクニツクや特殊の気分さが難かしい。
— 田山録弥 『初冬の記事』 青空文庫
例えば兵営生活の一面に於ても、それが顕著に現われている。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
殊に集団生活、社会生活の経験に乏しい日本国民のため、西洋流の兵営生活は驚くべき生活変化である。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
その当時のポジはみな染色されてあつたので、封筒を逆さまにすると色とりどりのポジがヒラヒラと寝台の毛布の上に舞い落ちるのは私の殺風景な兵営生活にただ一つの色彩であつた。
— 伊丹万作 『私の活動写真傍観史』 青空文庫
しばらくの間に兵営生活が身につき、彼自身も本当の一兵士に還元した安心と落ち着きとがあり、したがつてのびのびした自由さが感じられた。
— 伊丹万作 『人間山中貞雄』 青空文庫