射込み
いこみ
名詞
標準
stuffing
文例 · 用例
矢継早の名人で、機関銃のように数百本の矢をまたたく間にひゅうひゅうと敵陣に射込み、しかも百発百中、というと講談のようになってしまうが、しかし源氏には、不思議なくらい弓馬の天才が続々とあらわれた事だけは本当である。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
忠綱さまと義村さまは、お庭の簀子の円座におすわりになつて、まづ義村さまが、このたび和田左衛門尉義盛の政所襲来と同時に、義村、政所の前の南側に馳せ向ひ、まつさきに敵勢に矢を射込みましたが、塵ひとつ義村の眼前を駈け行くものは見受けられませんでした、といかにも実直さうに申し述べました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
恰も好し將に沒せんとする夕日はそのなごりの光を最高列の窓より射込みたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
」 といって、例の強い弓に長い矢をつがえて、まっ先に進んだ大きな船の胴腹をめがけて矢を射込みました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
それは、全長三尺もあるフィンランダー式(上図参照)のもので、火薬を絡めた鬼箭を発射して、敵塞に射込み、殺傷焼壊を兼ねるという酷烈な武器だった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
手一ツの女世帯に追はれてゐる身は空が青く晴れて日が窓に射込み、斜向の「宮戸川」と云ふ鰻屋の門口の柳が緑色の芽をふくのにやつと時候の変遷を知るばかり。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
手一ツの女世帯に追われている身は空が青く晴れて日が窓に射込み、斜向の「宮戸川」という鰻屋の門口の柳が緑色の芽をふくのにやっと時候の変遷を知るばかり。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
根来勇助は歪んだ、意地の悪い冷笑を、竜太郎の眼へ射込みながら続ける。
— 山本周五郎 『溜息の部屋』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4