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焼金

やきがね
名詞
1
標準
文例 · 用例
かすかにおとよさんの呼吸の音の聞き取れた時、省作はなんだかにわかに腹のどこかへ焼金を刺されたようにじりじりっと胸に響いた。
伊藤左千夫 隣の嫁 青空文庫
半年のうちには大難があると言った占い者の予言は、焼金のように女の胸をじりじりとただらして来た。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
その日はカラリと晴れた上天気で、陽はカンカンと焼金くさい復興市街の上を照らしていた。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
いやいや見せないばかりではなく、その胸の上へ焼金をあて、火傷をさせたということである。
国枝史郎 南蛮秘話森右近丸 青空文庫
梨子地には、焼金、小判、銀、錫、鉛(この類は梨子地の材料で金と銀とはちょっと見て分り兼ねる)。
彫刻修行のはなし 幕末維新懐古談 青空文庫
廃帝の最後の場所を探していると、森の竪穴から勲章のかたちをした焼金が出てきた。
久生十蘭 淪落の皇女の覚書 青空文庫
勝気なお秀は、激情と悲嘆を押し包んで、焼金のような猛烈な復讐心を眼一パイに燃やしつづけているのです。
お秀の父 銭形平次捕物控 青空文庫
挫いた足首は、焼金を当てるように痛みますが、今はそんな事を言っている揚合ではありません。
金色の処女 銭形平次捕物控 青空文庫