眺めやる
ながめやる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to gaze out at
文例 · 用例
翁が、草の茵に座って、しずかにその暮山を眺めやるとき、山のむらさきから、事実、ほのかで甘く、人に懐き寄る菫の花の匂いを翁の嗅覚は感じた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
人生の不如意を、諸行無常を眺めやる人間の顔として、なんで、この上、一点の描き足しを附け加える必要があろう。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
私は羨しくそれを眺めやる。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
今までは毎日毎日おほく溪間へ溪間へ、山奧へ山奧へと奧深く入り込んで來たのであつたが、いまこの分水嶺の峰に立つて眺めやる東の方は流石に明るく開けて感ぜらるゝ。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
今までは毎日毎日おおく渓間へ渓間へ、山奥へ山奥へと奥深く入り込んで来たのであったが、いまこの分水嶺の峰に立って眺めやる東の方は流石に明るく開けて感ぜらるる。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
父は時おり彼女の顔をちらりと眺めやる――彼女の方でも、時たま父を見返す。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
そして、そこが西片町の誠之だときくと、わたしは、何だかおどろいて、光る白い建物を眺めやる。
— 宮本百合子 『藤棚』 青空文庫
海國日本の連嶺は、他日飛行機上から瞰下する折があれば知らぬこと、今日までは信濃の中央、松本市の東部なぞの山々から眺めやるのが大觀をおさめ得る最も好適な場所であらう。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
作例 · 標準
故郷を離れ、彼は遠い故郷の空を眺めやった。
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ベランダから街の喧騒を眺めやり、一日の疲れを癒す。
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彼女は希望を抱き、未来を眺めやった。
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