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春の土

はるのつち
名詞
1
標準
bare ground revealed by melting snow
文例 · 用例
二 春の土用から秋の土用にかけて天気のいい日だと、馬禿山から白い煙の幾筋も昇っているのが、ずいぶん遠くからでも眺められる。
太宰治 魚服記 青空文庫
春は飛ぶ指がまづそれと氣のつく春の土 これは最近「雛によする展覽會」のため、人形をつくる首を泥でこねた實感をうたつた句である。
竹久夢二 砂がき 青空文庫
そうか、試験休みか春休みか」と我知らず口に出して言って、五、六間無意識にてくてくと歩いていくと、ふと黒い柔かい美しい春の土に、ちょうど金屏風に銀で画いた松の葉のようにそっと落ちているアルミニウムの留針。
田山花袋 少女病 青空文庫
けれども、けれども、私には、小さい島国の、黒い柔かい、水気豊かな春の土が、足の素肌に感じられる。
宮本百合子 無題 青空文庫
ステッキの尖端が柔かい春の土の上を縦横に動いた。
橋本五郎 撞球室の七人 青空文庫
熊は秋の土用より穴に入り、春の土用に穴より出るといふ。
鈴木牧之編撰 北越雪譜 青空文庫
沫雪の条にいへるごとく、冬の雪は軟にして足場あしきゆゑ、熊を捕は雪の凍たる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとする頃を程よき時節とする也。
鈴木牧之編撰 北越雪譜 青空文庫
窓をあけ放して置くと、夜気とともに、春の土のにおいや若葉の匂いが、明るい部屋に流れ込んだ。
宮本百合子 伸子 青空文庫
作例 · 標準
雪が解け、ようやく姿を現した「春の土」は、まだ冷たく湿っていた。
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農家の人々は、この「春の土」に種をまき、新しい命の息吹を待つ。
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子供の頃、雪解け後の「春の土」を掘って、ミミズを探すのが好きだった。
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