階段を上る
かいだんをのぼる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to go up the stairs
文例 · 用例
従ってこの下宿の帳場に坐っていつもいつも同じように長い煙管をふすべている主婦ともガラス障子越しの御馴染になって、友の居ると居ないにかかわらず自由に階段を上るのを許されていた。
— 寺田寅彦 『雪ちゃん』 青空文庫
つまり、情欲的であるということは、小郷にとってはギリギリの宿命的な生活ではないのだ」 鶴雄はさっき階段を上る時に見た、小郷の屈託のなさそうな顔を想い出しながら、そう呟いた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
そして、階段を上る道を見つけたのでした。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
階段を上るとき電話が引かれているのも見逃さなかった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
強く叩く戸の音、階下から太い声、階段を上る重い足取りが次々に聞こえた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
そこには、希望を持って階段を上る人の列と、意気消沈して降りてくる人の列、その二つの人の流れがあってねぇ、わしらは何とかして列に無理矢理割り込み、ついに事務所の中に入ったんです……」「それは何とも面白い経験をなされました。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
二 レイルを越して、階段を上るやうになつてゐる停留場の下に来て、Kは仰向いて思はず立留つた。
— 田山録弥 『くづれた土手』 青空文庫
彼女は、息を切らしながら、洋館の階段を上ると、村川の部屋のドアを、白い柔かい拳で、思い切り打った。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫