黄花
きばな異読 こうか
名詞
標準
yellow flower
文例 · 用例
雪の下からは蒼黯い偃松が、杉菜ほどに小さく見えて、黄花石楠花は、白花石楠花に交って、その間にちらほらしている、一団の霧が槍へ吹っ懸けて、白い烟をパッと立てるので、一時は姿を没したが、又穂先だけ鋭く突き出す。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
黄花石楠花が、岩角の間に小さくしがみついて咲いている、その間を踏んで、登れば、千枚沢岳と悪沢岳の間に、赤石山が吊鐘を伏せたように円く立っている、支脈伝いに背面を見た時には、壮大だと思った白河内岳も、ここから見ると、可愛そうなほど、低くなって、下に踞くまってしまった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
この山の上で、朝から夕立に遇っては堪まらないと、多年山登りの経験から気がついて、呆れ顔の導者を促して路を急ぐ、岩角を上ったり、下ったり、偃松や黄花石楠花の間を転がるようにして走ったが、その間に幻影は消え消えながら、三度出た、しかし心配ほどもなく、霧は奇麗に拭われて、雨にはならなかった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それから尾根を伝わって、下り気味になる、ちょいちょい小さく尖った山稜は、大波の間に、さざ波をだぶだぶ打ち寄せたようで、爪先が上ったり下ったりする、石の皺には、黄花の石楠花が、ちらほら咲いている、この花の弁で承けた霧の雫を吸ったときは、甘酸っぱい香気で、胸が透いた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
あたりは、クローバの畑や、生垣の野バラや、ニワトコや、スイカズラのかおりで、いっぱいですし、クルマバソウや、黄花のクリンソウや、野生のオランダハッカソウなどのにおいも、ぷんぷんしています。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『年とったカシワの木のさいごの夢』 青空文庫
隣人はよく蚕豆のなかに立ち、雨に濡れた黄花※肉を眺める。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
自分もその会員である)の先祖たる菊池氏も亦、五百年間勤王|一途の忠勤をつくした家柄で、山陽をして「翠楠必ずしも黄花に勝らず」と云わしめたが、活躍の舞台が、近畿でないから、楠公父子の赫々たる事蹟には及ばない。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
月の光に明日といふ黄花のさゆり透きみえて、月の光に手の影はひとり悲しくあらはれぬ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
作例 · 標準
庭に咲いた黄花が、太陽の光を浴びてキラキラと輝いている。
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「わあ、この黄花、すごく鮮やかで綺麗!」春の訪れを感じさせる。
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道端にひっそりと咲く一輪の黄花に、思わず足を止めた。
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標準
chrysanthemum
作例 · 標準
秋の庭園では、色とりどりの菊、特に黄花が主役となっていた。
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「この品のある黄花、やっぱり菊はいいね」とお茶請けに出された和菓子と共に楽しむ。
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祖母が大切に育てていた庭の黄花(菊)が、今年も見事に咲いた。
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標準
rapeseed flowers
作例 · 標準
春の田園風景は、一面に広がる黄花(菜の花)で彩られている。
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「わー、一面の黄花!写真撮りに行きたい!」と、友人が計画を立て始めた。
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自転車で田舎道を走っていると、甘い香りの黄花(菜の花)畑が広がっていた。
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