甘え声
あまえごえ
名詞
標準
文例 · 用例
疳高い甘え声が、真昼の暑熱が漸く鈍い渾然さをみせた夕刻の空気の中を、矢のやうに走つた。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
いま散歩から帰って来たところらしく、窓の下で、ツウアアなんて、あくびの様な甘え声をたてています。
— 太宰治 『俗天使』 青空文庫
それも若い女の、華やいだ甘え声である。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
甘え声で、「ちょっと、手を貸してよ」「なんだ」「帯の端を、ぎゅっと、締めてくれない?
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫