木強
ぼっきょう
名詞
標準
文例 · 用例
」義雄は應接室の椅子を立つと同時に、天聲の肩を不意に輕く叩き、「唐變木の木強漢も、なか/\油斷がならないぞ。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
主人のごとく器械に不平を吹き込んだまでの木強漢ですら、時々は日曜以外に自弁休養をやるではないか。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
親の恩、兄弟の情、朋友の信、これらを知らぬほどの木強漢では無論ない。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
お身は絵かきにも似合わぬ木強漢だの」 と、言う折から、先程から庭掃除をしていたかの老人が、軒下に来てうずくまり、露月に向って言いました。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
殊に恋愛を歌つたものを見れば、其角さへ木強漢に見えぬことはない。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
兄、嫂、阿甥、阿姪、書生など三階総出の舞台の中央にすつくと突立つ木強漢(むくつけをとこ)。
— 徳富盧花 『燕尾服着初の記』 青空文庫
彼れ往時英國の某大學に在て法律を修む彼れ秒時に立案して、之れを教授に示す教授呆然、其餘りの無意義なるに驚き、之れを彼れに詰る何ぞ別に詳述するを須ゐむやと此を以て世間曾て彼れの學問あるを信ずるもの甚だ少なくして、寧ろ彼れを粗豪の一木強漢と思ふもの多かりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
彼れ往時英国の某大学に在て法律を修む彼れ秒時に立案して、之れを教授に示す教授呆然、其余りの無意義なるに驚き、之れを彼れに詰る何ぞ別に詳述するを須いむやと此を以て世間曾て彼れの学問あるを信ずるもの甚だ少なくして、寧ろ彼れを粗豪の一木強漢と思ふもの多かりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫