餅網
もちあみ
名詞
標準
grill or grate for toasting rice cakes
文例 · 用例
其れよりも、徹夜の温習に、何よりか書入れな夜半の茶漬で忘れられぬ、大福めいた餡餅を※つたなごりの、餅網が、侘しく破蓮の形で疊に飛んだ。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
父は夢だ、と云つて笑つた、……祖母もともに起きて出で、火鉢の上には、再び芳しい香が滿つる、餅網がかゝつたのである。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
揃いのように紅白のだんだら幕で、柳の根方に店囲いを作り、羽子板店に紙鳶店はもちろん、神棚の祭具を売る店、餅網、藁のお飯|櫃容れを売る店、屠蘇の銚子や箸袋を売る店、こういう正月向きの売店が賑々しく普通の売店に混り、普通の売店も負けず劣らず飾り立てゝ、もはや春が見舞って来た景気です。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それよりも、徹夜の温習に、何よりか書入れな夜半の茶漬で忘れられぬ、大福めいた餡餅を※ったなごりの、餅網が、佗しく破蓮の形で畳に飛んだ。
— 泉鏡花 『霰ふる』 青空文庫
父は夢だ、と云って笑った、……祖母もともに起きて出で、火鉢の上には、再び芳しい香が満つる、餅網がかかったのである。
— 泉鏡花 『霰ふる』 青空文庫
おくみは婆やが切つて来た麺麭を、長火鉢へ餅網をかけて焼いて、バタをつけて、座敷のテイブルの上に運んだ。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
「おれの家では買わせねえ、商業が違うのをしらねえか、どうしても頭に網をかぶせたきゃあ、そこにある餅網でもかぶれ。
— 長谷川時雨 『勝川花菊の一生』 青空文庫
」 泣いていた娘と、青ぶくれな、お玉じゃくしのような顔の母親とは、キョトンとして、天井から釣るさがっている、かき餅のはいった餅網をながめたが、娘は一層狂暴に泣出した。
— 長谷川時雨 『勝川花菊の一生』 青空文庫
作例 · 標準
正月の朝、餅網の上でプクッと膨らむ餅を眺めるのが好きだ。
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焦げ付かないように、餅網に少し油を塗っておくといいよ。
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古びた餅網を火にかけると、香ばしい醤油の匂いが部屋中に広がった。
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