聞きしに勝る
ききしにまさる
表現形容詞-語幹
標準
exceeding what one had heard
文例 · 用例
われ、かく思ひて其の夜すがら三坂峠を越え行くに、九十九折なる山道は、聞きしに勝る難所なり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
「梅津只圓という者は聞きしに勝る立派な人物である。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
信長の弟勘十郎信行の折目正しい肩衣袴で慇懃に礼拝したのとひき比べて人々は、なる程信長公は聞きしに勝る大馬鹿者だと嘲り合った。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
宮川町の唄女のお梶どのといえば、いかに美しい若女形でも、足元にも及ぶまいと、かねがね人々の噂には聞いていたが、始めて見れば聞きしに勝るそなたの美しさじゃ。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
バロツシユその答にや憤りけん傍人に囁いて云ひけるは、「このユウゴオ氏も聞きしに勝る狂人なり」と。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
じつはここへくる途中、青山の久保本まで大廻りして、あらかじめ女主人と下足番の爺やとから、発病前後のことを聞きただしてきたのだが、師匠の一家はいま聞きしに勝る惨憺たる体落だった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
ロンドン塔は誇るべきだよ、ニューヨークに勝る、うん」 スリム氏が年代物に対して、聞きしに勝るアメリカ人の畏敬の念を込めた。
— A Golden Argosy 『玉手箱』 青空文庫
そのお世辞でもあるまいが、婆は、西門慶が女にかけての凄腕を、聞きしに勝るものだったと、舌を巻いて驚嘆する。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
「わあ、この絶景! 聞きしに勝る美しさで、言葉も出ないよ。」
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新しく着任した上司の辣腕ぶりは、聞きしに勝るものがあった。
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「うわあ、あの強打者のスイングは聞きしに勝る迫力だね。」
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あのレストランの行列は、聞きしに勝る長さで驚いたよ。
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