無役
むやく
名詞-の形容詞名詞
標準
lacking a role
文例 · 用例
旗本に限らず、御家人に限らず、江戸の侍の次三男などと言ふものは、概して無役の閑人であつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
津軽に於いて、口三郡は鎌倉役であり、奥三郡は御内裏様御領で、天下の御帳に載らざる無役の地だつたと伝へられてゐるのは、鎌倉幕府の威力もその奥地に及ばず、安東氏の自由に委して、謂はゆる守護不入の地となつてゐたことを語つたものであらう。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
小原は小普請入りの無役といい、屋敷の構えも広いので、裏のあき地一円を畑にしていろいろの野菜を作っているが、それは自分の屋敷内の食料ばかりでなく、一種の内職のようにして近所の商人にも払い下げている。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
又次郎はことし二十歳であるが、父の弥太郎が立派にお役を勤めているので、彼は今もまだ無役の部屋|住みである。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
旗本に限らず、御家人に限らず、江戸の侍の次三男などというものは、概して無役の閑人であった。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
外記は今まで番士を勤めていたが、去年の暮れに無役の小普請入りを仰せつかったというのであった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
尤もお役を勤めていると余計な費用がかかるというので、自分から望んで小普請組にはいる者も無いではないが、無役では出世の見込みはない。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
兄が無役で世間にも出ずにいるゆえ、それが悲しゅうて泣いたのか」「………」「水臭い奴よな。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
作例 · 標準
定年退職後は無役の身となり、これからは趣味の園芸に没頭するつもりだ。
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組織の中では無役だが、彼の豊富な経験と知識は若手社員から頼りにされている。
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大臣の座を退いて無役になっても、彼の政治的影響力は衰えることがなかった。
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標準
duty-free
作例 · 標準
江戸時代の農民の中には、特定の功績によって無役の特権を与えられる者もいた。
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この地域は開拓の功労により、一定期間は無役として労役を免除された。
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兵役から解放され、ようやく無役の自由な立場に戻ることができた。
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