盥
たらい異読 タライ
名詞頻度ランク #39275 · 青空 723 例
標準
tub
文例 · 用例
……対象の知れぬ寂しみ神様はつまらぬものゝみをつくつた盥の底の残り水古いゴムマリ十能が棄てられました雀の声は何といふ生唾液だ!
— 中原中也 『(ツツケンドンに)』 青空文庫
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そこへどこかの貧しい女が来て、盥を捨てて行ったというのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
子供は床の中で目を覚まして、その鏡台のある隣りの部屋で、お母さんが頭の生地を綺麗にするために使ふ布が、小さな金盥の中の熱いお湯に漬けられては絞られる時の、お湯の滴の音を聞いてゐます。
— 中原中也 『家族』 青空文庫
何か浅い箱か盥のようなものがあったら、その底へ細かい砂を少し入れ、その上に水を入れて静かにゆさぶってみるとおおよそこのような模様のでき方を実験する事ができます。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
朝起きて顔を洗う金盥の置き方から、夜寝る時の寝衣の袖の通し方まで、無意識な定型を繰返している吾人の眼は、如何に或る意味で憐れな融通のきかきぬものであるかという事を知るための、一つの面白い、しかも極めて簡単な実験は、頭を倒にして股間から見馴れた平凡な景色を覗いて見る事である。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
草木の葉や土、石、藁のようなものは冷えやすいから露も多くつくが、光った金属例えば金盥などは冷えにくいから露も付きにくい。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
次に電気浴の新しいやり方は盥四つに四肢を別々に入れ電気を通すので心臓病や痛風などに好いという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは庭で盥に水を入れて、楽しそうに水遊びをしていた。
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昔は洗濯物を盥で手洗いするのが一般的だった。
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夏の暑い日には、冷たい水を張った盥に足を浸すと気持ちがいい。
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