来様
きさま
名詞
標準
文例 · 用例
耶蘇の方でむずかしい、予言者とか何とか申しますとのこと、やっぱり活如来様が千年のあとまでお見通しで、あれはああ、これはこうと御存じでいらっしゃるといったようなものでございますとさ。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
もっとも鐘馗様がお笑い遊ばしちゃあ、鬼が恐がりはいたしますまい、私どもが申せば活如来、新聞屋さんがおっしゃればその予言者、活如来様や予言者殿の、その鼻ッつきがああだとあっては、根ッから難有味がございませんもの、売ものに咲いた花でございましょう。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
実は陸を参ろうと存じましてございましたが、ついこの年者と申すものは、無闇と気ばかり急きたがるもので、一時も早く如来様が拝みたさに、こんな不了簡を起しまして。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
――どなたさまやら、なんとおっしゃるだんなさまやら、年寄りの目には……この老婆の目には、生き如来様のように見えまするでござります」「もったいのうござんすよ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
幸ひまだ新宅を訪問した事がないから、此方から行つて用事を聞いて来様と云ふ気になつた。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
で、自分の手に畢へない処は、如来様の手でしつけて貰ふ事にお願ひした。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
そんな訳で、和尚も自分はいつぱしの画家になつた積りで、そのお礼心に来世では成るべく如来様の御座に近い桟敷を鉄斎翁に予約して置く積りらしかつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
恁※日にお前みたいな垢臭い婆さんが行くと、如来様も昼寝が出来ねえで五月蠅がるだあ。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫