鯨汁
くじらじる
名詞
標準
whale soup
文例 · 用例
「まあ、仕方がない、お絹の奴のところへ、当座の退屈しのぎにでも出かけようかなあ、鯨汁のようなもので、度々では鼻につくが。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
……ここではお話しにくうございますので、お手間は取らせませんから、どうか、そのへんまで……」 赤痣 万年橋の鯨汁。
— 蠑※ 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
心安い客を朝飯によぶ時には、主人の方では汁のみを支度することが往々であって、その汁とても無論一種のことが多く、あるいは松蕈汁とか、あるいは鯨汁とか、あるいは菜汁とか、つまり汁の実にすべき季節の物かもしくは遠来の珍味を得た時は、それだけでもって客をするのである。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
どじょう汁、鯨汁、しじみ汁、あおみ汁(野菜のこと)、豆腐汁、ねぎ汁、いずれも五銭で、めしが十銭、十五銭也でめしが食える。
— 高見順 『如何なる星の下に』 青空文庫
作例 · 標準
「お正月の味だね」塩クジラの脂身を入れた温かい鯨汁を、家族で囲んで食べた。
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鯨汁の独特なコクと野菜の旨味が、冬の冷えた体にじんわりと染み渡る。
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東北の沿岸部では、お祝いの席の締めとして鯨汁が振る舞われることが多い。
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