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小蝦

こえび
名詞
1
標準
文例 · 用例
車蝦の小蝦は、飴色に重って萌葱の脚をぴんと跳ねる。
泉鏡花 小春の狐 青空文庫
けれども、午飯のお誂が持出されて、湯上りの二人と向合う、鯒のあらいが氷に乗って、小蝦と胡瓜が揉合った処を見れば無事なものです。
泉鏡花 甲乙 青空文庫
――前日、子の口の朝の汀に打ち群るゝ飴色の小蝦の下を、ちよろ/\と走つた――真黒な蠑※に似て双ながら、こゝに其の丈十|丈に余んぬる。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
鱒の塩やき、小蝦のフライ、玉子焼、鱒と芙萸の葛かけの椀。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
口の悪い松本の叔父はこの姉妹に渾名をつけて常に大蝦蟆と小蝦蟆と呼んでいる。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
ふと小蝦か魚かの白く水の上に跳ねあがるのが見えて、泡のつぶやきのような微かな音が聞かれた。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
見ると禿げちょろけた椀の蓋に手前が川で掴んで来たらしい一|寸ぐらいの小蝦が二匹乗っかっている。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
一匹の小蝦が咽喉を通らないのを無理に冷酒で流し込んで『これが土産だ』と云ってその時の僕の全財産、二十銭を置いて来た」云々。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫