物の本
もののほん
名詞
標準
文例 · 用例
しかし意地のきたない動物の本能として、絶えず路傍の青草を食ひ散らしながら。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
彼等はアリストテレス的没主観の認識で、事物の本相に深く透入しようと考えている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
それは動物の本能的な悲哀のように、語るすべもなく訴えるすべもない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
君の人物の本質には、何とも言語につくせないナイーヴさがある。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
しかり万事万物の本源を握る者は神の御手である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
しかし科学者には没交渉であるはずの物の本性に立ち入ろうとする人間自然の欲求は更に電子は何かという疑問を発して止まぬのである。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
自由に達して始めて物の本末を認識し、第一義と第二義を判別し、末節を放棄して大義に就くを得るということを説いたのには第百十二段、第二百十一段などのようなものがある。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
自分に必要なものを選択して摂取し、不用なもの有害なものを拒否し排出するのが、人間のみならずあらゆる生物の本性だということは二千年前のストア哲学者が既に宣言していることである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫